1974-05-27 第72回国会 参議院 本会議 第23号
戦前の小学校令では、学制発布以来、教頭職は法律上の明文はなく、ただ慣習上、首席教員または首席訓導と呼ばれて、上席教員として同僚教員の相談役の役割りを果たしてきたのでございます。
戦前の小学校令では、学制発布以来、教頭職は法律上の明文はなく、ただ慣習上、首席教員または首席訓導と呼ばれて、上席教員として同僚教員の相談役の役割りを果たしてきたのでございます。
それから学校長につきましては、「学校長ハ校務ヲ整理シ所属教員ヲ監督スヘシ 学校長ヲ置カサル学校二於テハ首席教員学校長ノ職務ヲ行フヘシ」というふうな規定がございまして、そこに「首席教員」というようなことばが出てくるわけであります。
それから小学校令の場合は、御指摘になりましたように、首席教員というふうなものが法令上出ております。しかし、小・中・高等学校につきまして教頭という名前が出てきたというのは、ただいま御指摘のとおり、国民学校令からでございます。
この場合には、その給與が機械的になりまして、そうしてその者を優遇する場合には階を上げるよりほかに手がない、こういう結果になろうと思いますが、これは外國の例にもあつて、すでに御承知のことでございましようが、たとえば學校の教員にいたしましても、平教員として働かしておきますときわめて善良な教員であるが、これを首席教員にしたとか、あるいは校長にしたことによつて非常に不適任な場合がございます。